法定相続分の確認の使い方
「法定相続分」は、入力済みの相続人から、民法で決まった相続の割合を自動で計算して表示する画面です。
このページでは、計算結果の読み方と、どこまでを目安として使えるかを説明します。
法定相続分とは
法定相続分は、遺言も遺産分割協議もない場合に、民法が定める相続の割合です。配偶者と子が相続人なら配偶者2分の1・子2分の1、配偶者と親なら配偶者3分の2・親3分の1、配偶者と兄弟姉妹なら配偶者4分の3・兄弟姉妹4分の1が原則です。同じ順位の人が複数いれば、その取り分を人数で等分します。
父母の一方だけが同じ兄弟姉妹(半血)の相続分は、父母の双方が同じ兄弟姉妹(全血)の2分の1になるのが原則です。先に亡くなった子や兄弟姉妹の代わりに孫や甥姪が相続する代襲相続では、亡くなった人の取り分をその子たちで分けます。
この画面は表示専用です。入力する欄はありません。「相続人の特定」で入れた家族構成をそのまま使い、代襲や半血の調整を含めて割合を計算します。計算はブラウザの中だけで行われ、入力した内容がサーバーに送信されることはありません。
ここに出る割合は、あくまで法律上の原則です。実際にどう分けるかは、相続人全員の話し合い(遺産分割協議)で自由に決められます。
こんなときに使います
- 話し合いを始める前に、法律上の目安がどれくらいなのかを知っておきたいとき。
- 相続人の人数が多く、分数の計算が合っているかを確かめたいとき。
- 代襲相続が起きていて、孫や甥姪の取り分がいくつになるのか分からないとき。
- 半血の兄弟姉妹がいて、全血の人との差をどう扱うのか整理したいとき。
- 法定相続分どおりに相続登記をする場合の、持分の分数を確認したいとき。
使い方の手順
- 1
先に相続人を入力する
- 画面
- ステップバーのいちばん左「相続人の特定」の画面。
- 操作
- 被相続人・相続パターン・各相続人を入力しておきます。
「法定相続分」は入力済みの内容を読むだけの画面です。相続人が入っていないと「「相続人の特定」で法定相続情報を入力すると、ここに法定相続分が表示されます。」とだけ出ます。被相続人の氏名と死亡年月日は必ず入れてください。
- 2
「法定相続分」のステップを開く
- 画面
- 画面上部に並ぶ6つのステップバーの、左から2番目。
- 操作
- 「法定相続分」を押します。
ステップバーはどの順番でも押せます。サイドバーの「法定相続分の確認」から入ったときは、この画面が最初から開いた状態になります。
- 結果
- 「法定相続分」の見出しと、相続人ごとの一覧・円グラフが表示されます。
- 3
一覧で分数を読む
- 画面
- 「法定相続分」の見出しの下、画面左半分にある相続人の一覧。
- 操作
- 相続人ごとの行に並ぶ、分数とパーセントを確認します。
各行には氏名、続柄、そして「1/2」のような分数と、その右に丸めたパーセントが並びます。相続登記の申請書に書く持分は、パーセントではなく分数のほうを使います。被相続人より後に亡くなった相続人には「(死亡・数次相続)」と注記が付きます。
- 4
円グラフで全体の割合を見る
- 画面
- 一覧の右隣にある円グラフ。
- 操作
- 色分けされた扇形の大きさで、相続人ごとの取り分を見比べます。
円グラフのパーセントは、合計が100になるように端数を寄せた表示用の数字です。正確な割合は左の分数のほうです。親族に説明するときは、この図をそのまま見せると伝わりやすくなります。
- 5
警告と但し書きを確認する
- 画面
- 一覧と円グラフの下。黄色い帯と、その下の小さな文字。
- 操作
- 黄色い帯が出ていれば内容を読み、いちばん下の但し書きも確認します。
入力に確認すべき点があるときは、黄色い帯で理由が表示されます。画面のいちばん下には「相続放棄・廃除・欠格・内縁は考慮していません。判定は参考値です。専門家にご確認ください。」という但し書きが常に出ています。これらの事情があると、実際の相続人と割合は画面の表示と変わります。
注意していただきたいこと
表示される割合は参考値です
このツールは、相続放棄・廃除・欠格・内縁を計算に入れていません。相続放棄をした人がいる場合や、遺言がある場合は、実際の割合が変わります。手続きに使う前に司法書士などの専門家にご確認ください。
法定相続分どおりに分ける義務はありません
相続人全員が合意すれば、法定相続分と違う分け方もできます。実際にどう分けるかは「遺産分割」のステップで決め、「協議書」で書面にします。法定相続分は、話し合いの出発点として使うのが現実的です。
配偶者は常に相続人になります
配偶者は、子・親・兄弟姉妹のいずれと組み合わさる場合でも相続人になるのが原則です。ただし婚姻届を出していない内縁の関係は、この計算には含まれません。
相続分と相続税は別の話です
ここで出る割合は民法上の取り分で、相続税の計算とは別です。相続税の基礎控除や税額の計算については、税理士にご相談ください。
次にすること
割合の目安がついたら、次は分ける対象になる財産を洗い出します。「財産目録」のステップでは、登記情報のPDFを読み込ませて不動産を自動入力できます。
財産目録の使い方を読む