財産目録の使い方
「財産目録」は、亡くなった方の不動産・預貯金・有価証券・その他の財産と負債を一覧にまとめる画面です。
このページでは、登記情報PDFの取り込み方から財産目録のPDF出力までを説明します。
財産目録でできること
財産目録は、亡くなった方が遺した財産を種類ごとに書き出した一覧です。何がどれだけあるのかが分からないと、分け方の話し合いも、相続税の見当も立ちません。相続放棄をするかどうかを考えるときの材料にもなります。
この画面は「財産目録(不動産)」「財産目録(金融資産)」「財産目録(有価証券)」「財産目録(その他財産)」「財産目録(負債)」の5つのまとまりに分かれています。借入金や未払金といったマイナスの財産も入れられるので、差し引きした純資産まで確認できます。
不動産については、法務局で取得した登記事項証明書のPDFをドラッグ&ドロップすると、所在・地番・不動産番号などが自動で読み取られて入ります。土地・建物・区分建物のいずれにも対応しています。
入力した内容と読み込んだPDFはブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。財産目録のPDFも、お使いのブラウザの中で作られます。
こんなときに使います
- 相続財産に何があるのかを、まず全部書き出して整理したいとき。
- 登記事項証明書のPDFを手元に持っていて、所在や地番を手で写したくないとき。
- 借金や未払金があり、プラスとマイナスを差し引いた残りを知りたいとき。
- 相続放棄をするかどうか判断するために、負債の総額を確かめたいとき。
- 遺産分割の話し合いの場に、財産の一覧を紙で持って行きたいとき。
使い方の手順
- 1
「財産目録」のステップを開く
- 画面
- 画面上部に並ぶ6つのステップバーの、左から3番目。
- 操作
- 「財産目録」を押します。
サイドバーの「財産目録」から入ったときは、この画面が最初から開いています。財産目録は相続人の入力が済んでいなくても入力できますが、あとの「遺産分割」で使うので、先に相続人を入れておくと流れがつながります。
- 2
登記PDFを取り込んで不動産を入れる
- 画面
- 「財産目録(不動産)」の見出しのすぐ下にある、点線で囲まれた枠。
- 操作
- 「登記PDFをドロップ、またはクリックして選択(取り込み後は手入力で修正可)」の枠に、登記事項証明書のPDFを重ねて落とします。
登記情報提供サービスや法務局で取得した全部事項のPDFを使います。読み取れた項目は下の入力欄に入ります。読み取りきれなかったところはオレンジ色の文字で注意が出るので、原本を見ながら手で直してください。区分建物のときは、一棟の建物や専有部分の情報も参照用に表示されます。
- 結果
- 不動産のカードが1枚増え、所在や不動産番号が入った状態になります。
- 3
不動産の内容を確かめて直す
- 画面
- 取り込んだあとの不動産カードの中の入力欄。
- 操作
- 「種別」「不動産番号」「所在事項」を登記事項証明書と見比べ、必要なら「評価額(円)」も入れます。
「所在事項」は、土地なら所在と地番、建物なら所在と家屋番号を書きます。ここに入れた表記が、あとの協議書と登記申請書にそのまま使われるので、登記簿の文字どおりにしてください。評価額は固定資産税の課税明細書にある価格を使います。取り込みを使わないときは「不動産を追加」で空のカードを増やせます。
- 4
預貯金を入れる
- 画面
- 不動産の下にある「財産目録(金融資産)」のまとまり。
- 操作
- 「金融資産を追加」を押し、「金融機関」「支店名」「種類」「口座番号」「残高(円)」を入れます。
残高証明書は、亡くなった日の時点のものを金融機関に出してもらうのが基本です。口座が複数あるときは、1口座につき1件ずつ足してください。あとの「遺産分割」では、この1件が割り当ての単位になります。
- 5
株式や投資信託を入れる
- 画面
- 「財産目録(有価証券)」のまとまり。
- 操作
- 「有価証券を追加」を押し、「種類」を「投資信託」「上場株式」「非上場株式」から選びます。
「発行体名」に銘柄や会社名を、「取扱窓口」に証券会社と支店を入れます。数量の欄は、投資信託なら「口数」、株式なら「株数」に変わります。投資信託では「基準価額(1万口あたり)」を入れると評価額を自動計算します。自分で出した金額を使いたいときは「評価額(円)」を直接書き換えられます。非上場株式の評価は難しいので、金額は税理士にご確認ください。
- 6
その他の財産を入れる
- 画面
- 「財産目録(その他財産)」のまとまり。
- 操作
- 「その他財産を追加」を押し、「種類」「名称」「評価額(円)」を入れます。
自動車、貴金属、ゴルフ会員権、書画骨董などがここに入ります。評価額が分からないものも、まず名前だけ書き出しておくと漏れを防げます。金額の欄を空けたままでも登録できます。
- 7
負債を入れる
- 画面
- いちばん下の「財産目録(負債)」のまとまり。
- 操作
- 「負債を追加」を押し、「種別」を選んで「債権者名」「金額(円)」を入れます。
「種別」では借入金・未払金・葬儀費用などを選べます。見出しの下に書かれているとおり、金額はマイナス記号を付けずに正の数で入力してください。合計を出すときに自動で差し引かれます。
- 8
合計と純資産を確認する
- 画面
- 5つのまとまりの下にある、合計を表示するカード。
- 操作
- 「資産合計(プラス財産)」「負債合計」「純資産」の3行を確認します。
負債が資産を上回ると、純資産が赤い数字で表示されます。金額を入れていない項目があるときは、その件数が下に注意書きで出て、合計には含まれません。負債のほうが多いようであれば、相続放棄の検討も視野に入ります。期限があるので早めに専門家へご相談ください。
- 9
財産目録をPDFで出力する
- 画面
- 合計カードのいちばん下、右寄せに置かれたボタン。
- 操作
- 「財産目録をダウンロード(PDF)」を押します。
入力した財産が1件も無いとボタンは押せません。PDFはブラウザの中で作られ、そのままダウンロードされます。話し合いの場に持って行く資料や、相続人へ内容を共有する控えとして使えます。
注意していただきたいこと
財産の調査そのものは代われません
このツールは分かった財産を整理するためのもので、口座や不動産を探し出す機能はありません。名寄帳の取得や、通帳・郵便物からの洗い出しは別に必要です。見落としがありそうなときは専門家にご相談ください。
評価額は目的によって基準が変わります
相続税の申告に使う評価額と、遺産分割の話し合いで使う時価は、必ずしも同じではありません。不動産の路線価からの自動計算は準備中です。税務の判断が要る場面では税理士にご確認ください。
登記PDFの読み取りが外れることがあります
登記事項証明書のレイアウトには何種類かあり、まれに地番などを読み違えることがあります。取り込んだあとは必ず原本と見比べてください。オレンジ色の注意書きが出たところは特に念入りに確認してください。
入力内容はサーバーに残りません
読み込んだ登記PDFも入力した金額も、ブラウザの中だけで処理されます。こちらのサーバーには何も送られません。その代わり別の端末から続きを開くことはできないので、区切りのよいところでPDFを出しておくと安心です。
次にすること
財産の一覧ができたら、誰が何を取るかを決めます。「遺産分割」のステップでは、相続人を財産にドラッグして割り当て、割合をスライダーで調整できます。
遺産分割の割り当ての使い方を読む