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相続登記の相談事例

登記簿と戸籍で亡くなった方の氏名が違います。相続登記できますか?

ご相談

再構成した相談例

母が昔購入した家の登記を見たら、所有者は結婚前の姓でした。死亡の記載がある戸籍には結婚後の姓が載っています。同じ母のことだと分かっていますが、氏名が違っていても相続登記できますか。

氏名が変わった経緯を確認して、相続登記を進めます

登記簿と戸籍で氏名が違っていても、同じ方だと確認できれば相続登記を進められます。まずは登記簿の氏名と亡くなったときの戸籍を見比べ、姓が変わった経緯を示す戸籍があるか確かめます。

結婚や養子縁組の前に不動産を取得して、登記に以前の姓が残っていることがあります。ご家族には同じ人だと分かっていても、法務局へ提出する書類の上でもそのつながりを示す必要があります。

最初に、登記と戸籍のどこが違うかを見ます

  • 登記簿に載っている所有者の氏名登記事項証明書の権利部(甲区)にある氏名を確認します。登記上の住所も、あとで本人の記録と見比べられるように控えておきます。
  • 亡くなったときの氏名死亡の記載がある戸籍で、最後の氏名を確認します。登記上の氏名と一字ずつ比べると、姓が変わったのか、漢字の字体だけが違うのかが見えてきます。
  • その間に姓が変わった記録結婚や養子縁組などの記録を戸籍で確かめます。登記上の氏名から死亡時の氏名までつながるかが、今回の確認の中心です。

以前の姓から亡くなったときの姓まで、戸籍でたどります

  • 登記上の氏名と死亡時の氏名を比べる

    まず現在の登記を確認し、亡くなった方の戸籍に載る氏名と比べます。記憶している旧姓だけで判断せず、書類に記録された文字を見ます。

  • 氏名が変わった経緯を示す戸籍を確認する

    以前の姓から亡くなったときの姓まで、変化が分かる戸籍をたどります。どの戸籍でつながるかは人によって異なります。最初から書類名をすべて覚える必要はありません。

  • 登記上の所有者と同じ方だと確認する

    戸籍で姓の変化が分かっても、それだけで登記上の所有者とのつながりを確認できるとは限りません。登記上の住所も見比べ、必要に応じて住民票の除票や戸籍の附票などを確認します。

  • つながりを示す資料を添えて相続登記する

    登記と戸籍が同じ方につながる資料をそろえて、相続登記を申請します。亡くなった方の登記上の氏名を先に書き換えるという順番ではありません。

住所が違う場合とは、確認する記録が異なります

氏名が違う場合も、住所が違う場合も、確かめたいのは「登記上の所有者と亡くなった方が同じ人か」です。ただ、どの変化をたどるかは異なります。

氏名が違うとき

以前の姓から亡くなったときの姓までの変化を、婚姻・養子縁組などが分かる戸籍でたどります。

住所が違うとき

登記上の住所から亡くなったときの住所までの移り変わりを、住民票の除票や戸籍の附票などでたどります。

住所のつながりを詳しく知りたい方は「亡くなった方の住所と登記簿の住所が違う場合」をご覧ください。氏名と住所の両方が違うときは、それぞれの記録を確認します。

漢字の字体や登記の誤記は、旧姓とは別に確認します

「髙」と「高」のような字体の違いや、登記の記載ミスと思われる場合は、姓が変わった話とは別です。戸籍だけで機械的に判断せず、登記と手元の資料を見て、法務局や司法書士に確認します。

私なら、まず現在の登記を見ます

執筆・監修者の小野田敦士

小野田 敦士

  • 司法書士
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士

「氏名が違う」と伺ったら、私はまず現在の登記を見ます。姓が変わったのか、文字の形だけが違うのかで、確認する書類が変わるためです。次に戸籍を見て、以前の姓から亡くなったときの姓までたどれるかを確かめます。

住所も違っていれば、住所の記録も別に確認します。氏名と住所をまとめて「書類が合わない」と抱え込むのではなく、どこがつながっていないかを分けて見ていきます。

この相談で浦和ホームができること

氏名と住所の記録を確認し、相続登記まで進めます

  • 現在の登記と死亡時の戸籍で、氏名の違いを確認する
  • 姓が変わった経緯を示す戸籍を収集する
  • 必要に応じて住所の記録も確認し、同じ方だと示す資料を整える
  • 相続登記の申請書を作成し、法務局へ申請する

氏名の変化を証明する戸籍を、ご自身ですべて選んでから相談する必要はありません。現在の登記と手元にある戸籍から確認できます。

登記上の氏名が古いままでも、つながる資料の確認からお任せいただけます。

相続登記を相談する司法書士報酬99,000円/管轄法務局1か所まで

関連Q&A

登記簿が旧姓のままでも、先に氏名変更登記をしますか?

亡くなった方の氏名を先に書き換えることから始めるのではなく、登記上の所有者と亡くなった方が同じ人だと分かる資料を確認して相続登記を進めます。

戸籍で旧姓と亡くなったときの姓が分かれば、それだけで十分ですか?

姓の変化が分かることに加え、登記上の所有者と同じ方かを確認します。登記上の住所と戸籍等の記録がどうつながるかも見ます。

氏名だけでなく住所も違います。

氏名が変わった経緯は戸籍で、住所の移り変わりは住民票の除票や戸籍の附票などで、それぞれ確認します。住所の記録が途切れた場合は「公的な住所記録がつながらない場合」もご覧ください。

漢字が一字だけ違う場合も同じですか?

旧字体と新字体の違いなのか、登記の誤記なのかで確認の仕方が変わります。姓の変更と同じものとして扱わず、戸籍と登記を見比べます。詳しくは「亡くなった方の氏名の書き方」も参考になります。

この記事は、登記名義人である亡くなった方の姓が生前に変わり、登記に以前の姓が残っている一般的な場面を説明しています。字体の違い、登記の誤記、公的記録で同一人だと確認できない場合は、実際の資料に応じて検討します。

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