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相続登記の用語・書類解説

遺産分割協議書の亡くなった方の氏名の書き方|旧字体はどうする?

ひとことで言うと

遺産分割協議書に書く亡くなった方の氏名は、死亡の記載がある戸籍などの公的な書類を見て、そのまま書き写します。不動産があるときは、登記事項証明書に記録された所有者の氏名も見比べます。手元の書類で旧字体と新字体が違っていても、文字の形だけで判断せず、戸籍・住所の記録・登記が同じ方につながることを確認します。

旧字体を完璧に再現するより、同じ方だと確認できることが大切です

「髙」と「高」、「﨑」と「崎」のように、戸籍と登記で字体が違うことがあります。どちらの文字に合わせるべきか迷っても、氏名の一字だけを見て、新字体へ直すか旧字体へ戻すかを決める必要はありません。亡くなった方の戸籍、住民票の除票や戸籍の附票、登記事項証明書を見比べ、同じ方の記録だと確認できることを優先します。

先に結論

協議書へ入力するときは、まず戸籍などに記載された氏名をそのまま写します。不動産がある場合は、登記事項証明書の名義も見比べると確認しやすくなります。登記上の字体と戸籍上の字体が違うときは、どちらかの文字へ無理に統一せず、同じ方だとつながる資料を確認します。

難しい字体の分類まで調べ続ける必要はありません。協議書を作る目的は漢字の研究ではなく、誰の遺産について相続人全員が話し合ったのかを分かるようにすることです。判断がつかない一字があれば、その部分だけ書類を見比べます。

氏名は、手元の記憶ではなく公的な書類から写します

  • 死亡の記載がある戸籍で、最後の氏名を確認する普段使っていた略字やご家族のメモから入力するのではなく、死亡の記載がある戸籍などで氏名の文字を確認します。
  • 不動産がある場合は、登記事項証明書の名義を確認する相続する土地・建物の権利部(甲区)を見て、所有者として記録されている氏名を確認します。登記に載っている字体をそのまま協議書へ記載すると、対象となる名義人を確認しやすくなります。
  • 戸籍と登記で文字が違えば、住所の記録も見比べる最後の住所と登記上の住所が違うこともあります。住民票の除票や戸籍の附票など、住所の移り変わりが分かる書類も含め、同じ方の記録だとつながるかを確認します。

不動産がなく、預貯金などについて協議書を作る場合も、通帳の印字だけで判断せず、戸籍などで最後の氏名を確認しておくと迷いません。金融機関の相続書類には所定の記載方法があるため、協議書とは別に提出先の案内も確認します。

旧字体だけでなく、似た文字の取り違えにも気をつけます

旧字体という言葉から、「髙」と「高」のような違いを思い浮かべがちです。実際の入力では、「渡辺」「渡邊」「渡邉」のように似た文字を選び違えたり、同じように見える字を変換候補から選んだりする間違いも起こります。

確認するところ書き方
戸籍にある氏名文字の形を見ながら、そのまま写します。読み方だけで変換候補を選びません。
登記上の氏名不動産がある場合は、権利部(甲区)の名義を見比べます。字体が違えば、勝手に同じ字へ直しません。
PDFに表示された氏名入力画面だけで終えず、出力したPDFでも、文字化けや別の字への置き換わりがないかを確認します。

ご家族の氏名であれば、普段から見慣れていて気づけることも多いと思います。それでも、協議書は提出先の方が確認する書類です。家族の中では同じ人だと分かる氏名でも、公的な書類と一字ずつ見比べておく方が確実です。

パソコンで入力できない文字は、印刷後に手書きで補えます

戸籍や登記にある文字が、パソコンの変換候補に出てこないことがあります。入力できたように見えても、使用する端末やフォントによっては正しく表示されず、PDFにしたときに四角い記号になったり、似た別の字に見えたりすることもあります。

  • 戸籍や登記事項証明書で、正しい文字の形を確認する

    インターネット上の文字一覧から似た字を探す前に、今回の手続で使う公的な書類を見本にします。

  • 入力できる部分まで作り、PDFを印刷する

    入力できない一字を似た文字へ置き換えず、その一字を書き込める余白を残して出力します。氏名全体の配置も確認します。

  • 印刷したすべての原本へ、同じ文字を手書きする

    黒いペンで、戸籍や登記の文字を見ながら丁寧に書き加えます。相続人が署名・実印を押す前に、完成した氏名を全員で確認します。

読めない文字は、無理に推測しません

古い戸籍の文字がどうしても読めない場合や、戸籍と登記のどちらを見ても同じ字か判断できないときは、似た字を選んで先へ進めるより、法務局や司法書士へ実物を見せて確認します。すべての字体を一人で調べ尽くす必要はありません。

自分で作成する

戸籍と登記の氏名を確認しながら、協議書を作成できます

  • 亡くなった方の氏名・死亡日・最後の住所・本籍を入力する
  • 不動産がある場合は、登記事項証明書の所有者名も見比べる
  • PDFに正しい文字が出ているか確認し、入力できない一字だけ手書きで補う

入力した内容はブラウザ内で処理され、サーバーへ送信されません。パソコンで表示できる字体は、端末や使用フォントによって異なることがあります。PDFを印刷する前と印刷した後の両方で氏名を確認してください。

戸籍などを手元に置き、亡くなった方の氏名から入力します。

遺産分割協議書作成ツールを使う無料/入力内容はブラウザ内で処理

亡くなった方の氏名と旧字体についてよくある質問

旧字体を新字体で書くと、協議書は使えませんか?

字体が違うという理由だけで、直ちに別人の協議書になるわけではありません。ただし、これから作るなら公的な書類の文字をそのまま写し、不動産がある場合は登記上の名義も見比べます。すでに作成した協議書は、提出先と個別に確認します。

戸籍と登記で、亡くなった方の氏名の字体が違います

どちらかを誤りと決めず、戸籍、住民票の除票や戸籍の附票、登記事項証明書を見比べます。氏名だけでなく住所の記録もつながり、同じ方だと確認できることが大切です。

入力できない旧字体は、似た文字へ置き換えてよいですか?

似た字を推測で選ぶより、その一字を空けて印刷し、公的な書類を見ながら黒いペンで書き加える方法があります。すべての原本へ同じように書き、署名・実印を集める前に確認します。

亡くなった方の氏名も、本人が手書きするのですか?

亡くなった方の氏名は、協議書を作る方が戸籍などから記載します。相続人本人が手書きする署名とは別です。相続人の署名方法は、署名についての記事で説明しています。

読み方が同じなら、変換候補の漢字を使ってよいですか?

読み方が同じでも、「渡辺」「渡邊」「渡邉」などは別の文字です。変換候補だけで選ばず、戸籍などに記載された文字の形を見ながら入力します。

この記事は、成人した相続人全員の話合いがまとまり、遺産分割協議書を作る一般的な場面を説明しています。戸籍と登記で氏名・住所のつながりを確認できない場合や、文字が誤字・俗字・異体字のどれに当たるか判断できない場合は、書面の実物を確認して対応を決めます。

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