法定相続情報一覧図の書き方|配偶者と父母が相続人の場合・記載例と無料ツール
ご相談
夫が亡くなりました。夫に子どもはおらず、相続人は私と夫の両親です。法定相続情報一覧図を作りたいのですが、よく見かける見本は配偶者と子どもの例ばかりです。夫の両親はどこに書いて、誰と線で結べばよいのでしょうか。
左に父母、右に亡くなった方と配偶者を書きます
法務局の見本では、左に父母を上下に並べ、右に亡くなった方と配偶者を書きます。父母を結ぶ縦線の途中から、亡くなった方へ横線を引きます。配偶者は亡くなった方の下に書き、縦の二重線で結びます。
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この見本で相続人になるのは誰?
佐藤健太さんが亡くなった例です。健太さんには子がいません。亡くなった時点で妻と父母が存命で、この3人が相続人です。妻の美咲さんが一覧図を作成して法務局へ申し出ます。氏名・日付・住所は架空です。
| 立場・続柄 | 氏名 | 出生・死亡年月日 |
|---|---|---|
| 被相続人 | 佐藤健太 | 平成2年4月4日生/令和7年1月20日死亡 |
| 妻(申出人) | 佐藤美咲 | 平成3年7月7日生 |
| 父 | 佐藤義男 | 昭和35年2月2日生 |
| 母 | 佐藤節子 | 昭和38年9月9日生 |
左に書くのは、亡くなった健太さんの父母です。妻の美咲さんから見れば義理の父母ですが、一覧図の続柄は健太さんから見て「父」「母」と書きます。
父母・配偶者の欄と線の引き方
- 左に父と母の欄を作る
この見本では上に父、下に母を書きます。それぞれに氏名と出生年月日を書き、続柄は「父」「母」とします。
- 右に被相続人と配偶者の欄を作る
右上の「被相続人」の欄に健太さんの氏名、出生年月日、死亡年月日を書きます。最後の住所は住民票の除票や戸籍の附票で確認します。この完成見本では、最後の住所を用紙の上部に記載しています。健太さんの下に「妻」として美咲さんの氏名と出生年月日を書き、妻の欄に「(申出人)」を添えます。
- 父母から被相続人へ親子の線を引く
父と母の間に縦線を一本引きます。その縦線の途中から、右の健太さんの欄まで横線を引きます。
- 亡くなった方と配偶者を二重線で結ぶ
健太さんの欄と美咲さんの欄の間に、縦線を二本並べて引きます。
完成見本
相続人の住所
相続人の住所は任意です。書く場合は、役所が発行した住民票などに記載された住所を書き、その住所を確認できる書類も申出の際に提出します。相続人の住所を記載するか迷ったときは、一覧図を使う手続に合わせて決めましょう。
作成日・作成者
用紙の下に作成日と、作成者の住所・氏名を書きます。見本の作成日は令和8年11月6日で、作成者は美咲さんです。
親が一人だけの場合は?
健太さんが亡くなる前に父が亡くなっていた場合は、左に母の欄だけを作ります。母の欄から健太さんの欄へ横線を一本引きます。健太さんと妻の位置、夫婦を結ぶ二重線は、父母が二人いる例と同じです。
| 健太さんが亡くなった時点 | 左に書く人 | 親子の線 |
|---|---|---|
| 父母ともに存命 | 父と母 | 父母を縦線で結び、その途中から健太さんへ横線 |
| 父が先に亡くなっている | 母 | 母から健太さんへ直接、横線 |
| 母が先に亡くなっている | 父 | 父から健太さんへ直接、横線 |
父が健太さんの死亡時に存命で、その後に亡くなった場合は、健太さんの一覧図にも父を書きます。父の相続関係も一覧図にする場合は、別の一覧図を作ります。数次相続の場合の書き方も確認できます。
子や孫などがいない場合、亡くなった方に近い世代の父母が祖父母より先に相続人になります。健太さんの死亡時に父母の一人が存命なら、祖父母を加えずに書きます。父母ともに先に亡くなっていた場合は、祖父母などが存命か確認します。
法務局には、配偶者と父母二人のExcel様式と、配偶者と親一人のExcel様式があります。父母二人の記載例PDF・親一人の記載例PDFも、該当する家族構成を選んでご覧ください。
手書きやWordで作るときも、この配置を参考にできます。A4縦の用紙を使い、手書きなら黒の消えないペンで書きます。下から約5cmは認証文のために空けておきます。一覧図ができたら、申出書と戸籍などを添えて法務局に提出します。
親が亡くなった時期が分からないときは

小野田 敦士
- 司法書士
- 行政書士
- 宅地建物取引士
親が亡くなっているときは、今回亡くなった方の死亡日と親の死亡日を戸籍で比べます。手元にある戸籍で確認できるか分からない段階でもご相談ください。ご依頼いただければ、戸籍の収集から一覧図と申出書の作成、法務局への申出までお引き受けします。
配偶者と親の一覧図を、ご家族の内容で作ってみる
- あなうめ式と、質問に答えて作る方法を選べます。
- 一覧図と申出書を作れます。
戸籍の集め方や図に書く人が分からないときは、いま分かっていることからお聞かせください。
あなうめ式では「配偶者と親が相続人」を選び、氏名や日付を入力します。亡くなった方より先に父か母が亡くなっている場合は、該当する「父なし(死亡等)」または「母なし(死亡等)」を選びます。
戸籍集めから頼みたい方は、一覧図の作成をご相談ください。
一覧図の作成を相談する配偶者と親の一覧図でよくある質問
夫が相続人でも、線の引き方は同じ?
同じです。たとえば妻が亡くなり、夫と妻の父母が相続人なら、右上に亡くなった妻、右下に「夫」として夫を書きます。左には亡くなった妻の父母を書きます。
亡くなった方の兄弟姉妹も書く?
この例では父母が相続人になるため、兄弟姉妹の欄は設けません。子や孫などがおらず、父母・祖父母などの直系尊属もいない場合は、兄弟姉妹の例を確認してください。
父母の一人が相続放棄したら、親一人の様式を使う?
父母二人の様式を使います。家庭裁判所で相続放棄をした方も、戸籍から分かる相続関係を示す一覧図には記載します。